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インターネットとは?

すでに市民権を得た「インターネット」という言葉。難しいことはともかく、ざっくりと言ってしまえば、「世界中に網のように張り巡らされた(有線または無線の)通信回線で、情報をやりとりしようとする仕組み」のこと、ですね。ちなみにweb(ウェブ)サイトの「web」という名称は、「クモの巣」のように情報網が張り巡らされているところからきています。

1990年代ごろから普及しはじめ、今では猫も杓子もインターネットを利用する時代となりました。しかし、そもそもコンピュータの世界のことなので、聞いたこともないようなカタカナの言葉の羅列が多いことも確かです。

かなりわかりやすく書かれているガイドブックなどでも、カタカナがたくさん並んでいて、文章を理解することそのものが難しいということはよくあります。調べても、カタカナ(英語)なのでさっぱり頭に入らない、という言葉も少なくありません。

でも、日常生活でパソコンを使うだけならば、難しいカタカナ用語を知っている必要なんかないんです。ただし、つぎの3つのことは理解しておきましょう。

ポイント1 インターネットでやりとりするのは、「情報」である。

インターネットを使えばいろいろなことが可能ですが、どんなに複雑なことをやっていようと、所詮やりとりしているのは「情報」です。

「情報」ですから、一番伝えやすい方法を使います。「用件」を伝えるだけなら「文字」でいいですね。「きれいな景色だった」ということを伝えたいなら文字よりも「写真」のほうが伝わりやすいです。「こんな声だった」というなら「」ですし、「こんな踊りだったよ」というなら「動画(映像)」のほうがいいわけです。

いずれにしても、「情報」を伝えているにすぎません。

ただ、この「情報」には「重さ」があります。「重さ」といっても体重計で計れる重さ、つまり重力の大きさではありません。

この絵について、以下のような文を書いてみました。

1.猫の写真を撮る。

2.茶トラで赤い首輪の猫の写真をデジカメで撮る。

3.さあ、写真を撮るよ~。ニャニャニャニャーン!ああ、ちょっと待ってて。あ、そのままそのまま!カシャッ!あ~ダメだ。もう一回。おとなしくしてて、こっち向いて!カシャカシャッ!よし、いい写真が撮れたね。

4.茶トラで赤い首輪の猫がいます。とても可愛です。ニャーニャーないています。写真を撮ります。できるだけ近くでアップにしたいと思うので、近付きます。あ、失敗してしまいました。では、ちょっと寝転がってみます。なかなかいい感じです。猫は尻尾をたてています。良い表情です。ピントをあわせて、カシャッ!撮影できました。

いかがでしょうか。

1から4になるにつれて、描写が細かくなり、状況がわかりやすくなっていますね。つまり、状況についての情報が増えているので、伝えられた人が、理解しやすくなっているわけです。しかし、「4」は文字数(情報量)がずいぶん多くなってしまいました。

イメージとしてはこんな感じで、音声や動画になればなるほど、伝えるべき情報が増えていくので、情報量が多くなります。とどのつまりは、この情報量が多いか少ないかを重い」「軽いと表現するのです。

ポイント2 インターネットは、「通信回線」を使っている。

こうした「情報」をやり取りするために使われているのが、通信回線です。

私たちが日常移動に使用している道にも、いつも渋滞しているようなすさまじい交通量の道路もあれば、トラクターと猫がときどき通るだけというガラガラの道路もあります。時速100キロで走ることができる高速道路もあれば、「徐行」しなければならない道もあります。

インターネットはこのように、しばしば「道」にたとえられます。

たとえば、たくさんの荷物(情報)を積んだトラックが100台、工場から出発し、お店に向かっているとしましょう。

片側1車線の一般道と片側3車線の高速道路とが使えるとします。どちらのほうが早くお店に到着するでしょうか。いうまでもありませんね。道幅が広くて速く走れる高速道路の方が、目的地に早く到着するに決まっています。

通信回線もこれと同じです。かつての(ISDNとかADSLといわれていた)回線は、片側1車線や2車線の一般道のようなものでした。つまり、運べる量も限られ、進める速度も速くはなかったのです。ところが、「光回線」というスゴイ回線が登場しました。片側3車線の高速道路が一気に開通したのです。これによって、よりたくさんの情報を速く運べるようになりました。情報量が多い「動画」ですらも、スイスイ運べるようになったのです。技術ってすごいですね。

ポイント3 パソコンの性能も大切

ところで、高速道路には「料金所」があります。首都高などの料金所は、相当な広さがありますね。流れを止めないようにするために、たくさんのゲートが用意されています。しかもETCゲートでいちいちお金のやり取りも必要ありません。これなら、出口で渋滞することなく、スムーズに目的地にたどり着けます。

ところが、地方に行くと2つくらいしかゲートの無いところがあります。ここに、先ほどのようにたくさんの荷物(情報)を積んだトラックが100台も、押し寄せたらどうなるでしょうか。当然、ゲートは大混雑になります。なかなか高速道路を下りられずに、長時間待たされることもありますね。民族大移動をするシーズンのある日本ではよく見られる光景です。

実は、みなさんがつかっているパソコンは、このゲートのようなもの。

性能の良い(最新の)パソコンは、このゲートが広くて数も多いのです。ですから、たくさんのトラック(情報)が押し寄せても、次から次へと処理することができます。しかし、性能のよくない(古くなった)パソコンは、トラック(情報)を処理するのに時間がかかります。こうなると、せっかく片側3車線の高速を快調に飛ばしてきたとしても、出口で時間がかかってしまいます。これでは、ちょっと困ってしまいますよね。

このように、インターネットを快適に使うためには、

  1. やり取りする情報の量
  2. 使用する回線の能力
  3. 使用するパソコンの能力

この3つがカギとなるのです。

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