アプリケーションソフトとは
パソコンはただの機械で、そこに頭脳であるWindows(ウィンドウズ)などのOSが組み込まれて初めて、パソコンとして使えるようになります(「ウィンドウズ(OS)とは」)。とりあえず、これでパソコンとしての仕事はできるようになります。
実は、この頭脳であるOSとともに、いくつかのアプリケーションソフト(一般的には、ソフトまたはアプリと略されます)も組み込まれています。
アプリケーションソフトとは、パソコンでやりたい「あること」をできるようにするためのプログラムのことです。
たとえば、「インターネットに接続してホームページを見たい」のならば、ブラウザとよばれるアプリケーションソフトが必要です。これがなければ、どんな回線につないでも、ホームページを見ることはできません。ブラウザを起動させることによってはじめて、さまざまな世界中のホームページを閲覧することができます。
しかし、年賀状を作りたと思っても、(作れるサイトもありますが)基本的にブラウザでは作れません。目的がちがいますからね。年賀状を作りたいなら「年賀状」を作成できるアプリケーションソフトをパソコンに組み込んでやらなければなりません。パソコンでラジオを聞きたいなというなら、ラジオを聞けるアプリケーションソフトが必要です。
娘のパソコンではできるのに、どうして私のパソコンではできないの?
ということがあるのだとしたら、それは、娘さんは自分のパソコンに目的のアプリケーションソフトを組み込んでいるからです。
つまり、パソコンは自分の目的に応じて育てていくものなのです。
ダウンロードとインストール
パソコン初心者さんには、ちょっと混乱しそうなダウンロードとインストール。似て非なるものなので、概念を簡単に説明しますね。
ダウンロードの反対はアップロード
インターネット上の「ある場所(ここでは、とにかく「ある場所」でOK)」から、情報(文章や画像、アプリケーションソフト等々)を自分のところに持ってくることが、ダウンロードです。
たとえば、こんな感じです。
上野動物園(ある場所)から、パンダ(目的の情報)を自分のところ(パソコン)に連れてくる。
これがダウンロード。
その反対に、
自分のところ(パソコン)から、パンダ(目的の情報)を上野動物園(ある場所)へ連れて行く。
つまり、「自分のところ」から、情報(文章や画像等々)をインターネット上の「ある場所」へ持っていくことが、アップロードです。
電車の上り下りのようなものですね。「情報」を持って来ればダウンロードで、「情報」を持って行けばアップロードです。
※アップロードは、単に「アップします」などと省略します。
インストールとアンインストール
さて、上野動物園から連れてきたパンダ、どうしましょうか。
よし、家族の一員にしてしまおう!
……というのが、インストールです。
パンダも家族の一員としてしまう=パソコンのなかに取り込んでしまうことなんです。
つまりダウンロードしてインストールしたアプリケーションソフトは、あなたのパソコンを構成するひとつの要素として、目的の仕事をこなしてくれるようになります。
「連れてくる」のと、「家族にしてしまう」こととの違い、なんとなくわかりますか?
でも、連れてきたけどやっぱりパンダはいらないな、となったら……?
抹殺!!(削除)
してしまえばいいんです。
動物でそんなことをしたら犯罪ですが、「情報(ここではアプリケーションソフト)」の場合、気に入らないならさっさと自分のパソコンから消してしまえばいいんです。もちろん、わざわざ「ある場所」に返す必要もありません。この作業がアンインストールです。
ここで注意していただきたいのは、アプリケーションソフトをダウンロードした場合、それをインストールしなければパソコンでは使えるようにはならないということです。つまり、アプリケーションソフトは、ダウンロードしたら、次にインストールをする、という手間が必要なのです。
この作業、ダウンロードが完了したら勝手に自分からインストールの作業に移ってくれるものもあるのですが、パソコンにダウンロードされたまま鎮座しているアプリケーションソフトもありますから、注意してください。
ダウンロードしたのに、おかしいな?
というときには、インストールされていない可能性があると考えるようにしましょう。